「乾燥」したお肌は焼けやすい! 生魚と干魚、どちらが早く焼けるでしょうか?
干魚のように、水分がないもののほうが早く焼けますよね! 山に登る前に、日々のスキンケアで保湿を心がけることが、とても大事なポイントなのです。
また、小屋泊まりの場合も、クレンジングシートなどでメイクを落とした後、小分けにした化粧水や乳液などで保湿することも大切です。
紫外線には、A波、B波、C波があります。C波は地球を覆っているオゾン層によって吸収され、地上に届かないため、実際に、光老化に影響を与えるのがA波とB波と言われています。
紫外線の90%強。浴びた量の20〜50%が真皮まで到達。ハリや弾力の源となるコラーゲン、ヒアルロン酸が傷つきシミやシワ、たるみの原因に。
主に肌の表面で吸収され、真皮まで届くことはほとんどない。ただし、細胞を傷つけて、シミ、そばかす、炎症の原因に。
一般的に日焼け止めを選ぶ際にはSPFにとらわれて、PAを見逃しがちですが、A波の方がシワやたるみの原因になりやすいのです。日焼け止めを選ぶ際には、PA効果があるものをセレクトしましょう。
日焼け止めに記載されているSPFやPAは、2mg/c㎡で実験された結果です。2mg/c㎡というと、どのくらいの量かといえば、右の写真がそれにあたります。実際に、お肌に2mg/c㎡乗せると真っ白な状態になってしまい、現実的ではありませんし、数値が高ければ日焼けしないか、というとそうではないのです。日焼け止めを効果的に使うには、塗り方にも気を遣う必要があります。
最近のものは、メイクを落とす際に使用するクレンジング剤で落ちるものが多数。山小屋に泊まる際には、きちんとメイクを落とすことができない場合があるので、クレンジング剤やクレンジングシートで簡単に落ちるものを選ぶようにするとよいでしょう。
山ガールのように、アウトドアでの活動時間が長い場合は、SPF30〜50+、PA++〜PA+++の範囲でセレクトするとよいでしょう。購入の際に、サンプルなどでパッチテストをするとトラブルなく使用できます。
小豆大の量を手の甲に乗せ、温めてから使用することで、しっかりと肌にフィットして、汗をかいても落ちにくくなります。塗る際は、中指と薬指を使って、頰(右、左)、鼻(上→下)、額(右、左)を中心に、伸ばします。額に塗る際は、こめかみまで伸ばすのがポイント。
商品に記載されている3倍の量を手のひらに出します。特に日に焼けしやすい頬や鼻先には多めに乗せるような気持ちで。その後、手のひら全体を使って押さえ込むように、塗っていきます。こすらないように気を付けて!
顔にまんべんなく日焼け止めを塗った後は、同量の日焼け止めを追加して、首の前面、首筋、あごの下(地面からの照り返しがあり日焼けしやすい)耳の後ろまで塗りましょう。まんべんなく、均一に塗るのがポイントです。
商品に記載されている2倍の量を手のひらに出します。
さらに、小豆大の量を手の甲に乗せ、温めてから、日焼けしやすい頬や鼻先に二度塗りします。
パウダーファンデーションまたはフェイスパウダーを軽くなじませ、テカリを抑えましょう。また、パウダーの小さな粒子が紫外線を弾いてくれる効果も。
仕上げは日焼け止めスプレーを顔にまんべんなく。
日焼け止めを効果的に使うコツ
日焼け止めの数値が高ければ効果が高いと思われる方も多いかもしれませんが、日焼けしにくくするコツは、日焼け止めをこまめに塗ることです。日焼け止めとは、「日焼けを止める」と書きますが、日焼けを予防するという存在。
一度塗って終わりでは意味がありません。
2〜3時間おきに塗り直すことで、日焼け止めはさらに効果を発揮します!
スプレータイプを持参しておけば、短時間できれいに塗ることができます。
ティッシュやハンカチで押さえるようにして汗をとり、携帯用の日焼け止めスプレーをメイクの上からまんべんなくスプレーします。首や耳の後ろも。
頬や鼻先を中心に、汗ふきシートなどで汚れや余分な皮脂を軽くふき取ります。
その上から朝使用した日焼け止めと同じもの(その方がベター)を小豆大の量ほどだして、日焼けしやすい頬や鼻先を塗り直します。仕上げに日焼け止めスプレーを重ねると、安心です。
日焼け止め、コスメ用品などは、取り出しやすい場所に入れておくこと。ポーチなどに入れておくと億劫にならずにケアできます。
小屋泊まりなどでUVケア用品を小分けでもっていく場合には、
漏れると手間がかかりますのでしっかりと密封できる容器に入れること。
保温ケア用に、コットンにたっぷりと化粧水と乳液を染み込ませたものを、密閉式の袋に入れていくのも、簡単でかさばらず、軽くてオススメです。
日焼けには「保湿」が最大のケア方法です。
waco styling 代表
パーソナルスタイリスト&メイクアップコンサルタント
長年の秘書経験を活かし、パーソナルなファッションアドバイス、
メイクアップレッスンのご提案、レッスンを実施。
http://www.wacostyling.com/