山ガールおすすめトレッキングスポット特集 今年こそ、世界遺産の頂へ! 富士山

Step4 頂上&下山編 ご来光だけじゃない!富士登山の楽しみ方

山小屋でよく眠れた人も眠れなかった人も、ご来光を拝むために起き出すのは、午前1時頃。ご来光を山頂で迎えない人はそのままもう少し眠ることができます。天候が悪かったり、高山病などで体調がすぐれない場合は、同行者や自分の具合とよく相談して、無理のない登山計画を練り直しましょう。

いざご来光を目指して夜間登山

起床すると、朝食付きの宿泊を申し込んだ方にはお弁当が手渡されます。夜間登山とご来光渋滞に備え、防寒対策を万全にします。夜明け前の頂上付近は0度近くなるなどとても冷え込みますので注意が必要です。同じルートで下山する方は、山小屋に荷物を預けたまま登ることができる場合もありますので、山小屋のスタッフに相談してみてください。

夜間登山に必須なのが、ヘッドライトです。夜明け前の登山道は真っ暗なので、けがをしないためにも一人ひとつ装着しましょう。週末の吉田ルートと富士宮ルートに関しては、ご来光を拝むための登山者が多く登山道を登ってきますので、道に迷うことはないかもしれませんが、同行者とはぐれないように気をつけましょう。

後は頂上を目指してひたすら登っていきます。もし頂上にたどり着く前にご来光が訪れても、ここまで来たという事実には変わりありません。ご来光を身体いっぱいに浴びて喜びを分かち合いましょう。吉田ルートでは、八合目以上では頂上と同じようなご来光が山道から楽しめます。富士宮ルートでは、八合目〜九合五勺の間ならばご来光を拝むことができますのであせらずに!

登頂成功!頂上での楽しみ方

無事に登頂を果たしたら、まずはじっくり頂に立ったことをかみしめて休息をとりましょう。山小屋からお弁当を持参した人は、眼下の景色や雲海を眺めながら、食事をほおばるのもいいでしょう。頂上には山小屋や売店がいくつかあります。販売されている商品の価格は“頂上価格”で高騰していますが、疲労回復には飲料や食料補給は欠かせません。うどんやラーメン、お味噌汁などの温かい食べ物は、疲れた体を癒してくれます。ただし、天気の良い日などは登山客も多く混雑しているため、注文した品を食べ終わったら次の人に席を譲りましょう。

元気があるのなら、富士山の火口を一周する「お鉢巡り」を体験してみましょう。火口は、徒歩で約3キロメートル、所要時間は約1時間半。吉田ルートから登れば久須志神社がありますし、富士宮ルートから登れば浅間大社奥宮があります。富士山頂郵便局は、富士宮ルート方面にあります。日本最高峰から友人や家族に暑中見舞いを出してみましょう。

富士山お鉢巡り

富士山の本当の最高地点である3,776メートルは、吉田ルートのちょうど反対側にある剣ヶ峰にあります。吉田ルートを選択した場合は、お鉢巡りをするにも相当な体力と時間が必要になりますので、疲れている方や下山時の天候不良が気になる方は、お鉢巡りをあきらめて下山した方が無難です。また多くの富士登山ツアーでは、お鉢巡りの時間は含まれていませんので、富士登山ツアーでどうしてもお鉢巡りをしたい人は、お鉢めぐりが含まれているツアーに申し込みましょう。

下山までが富士登山

富士山の山頂を堪能した人も、高山病や疲労で楽しめなかった人も、必ず下山しなければなりません。富士登山ツアーで来た方は、帰りのバスの時間が決まっていますので、時間に余裕を持って下山しましょう。

吉田ルートの下山時に気をつけたいのは、下山道が登りの道とは異なる点です。
下りて行く道が下山道であるか、よく確認しましょう。また、吉田ルートの本八合目にある分岐点で、須走ルートの下山道を下らないように気をつけましょう。分岐の場所は、下江戸屋という山小屋の横に標識が出ていて、下山している方向から見ると、右側が須走ルート、左側が吉田ルートになります。

富士宮ルートを下山する人は、登りの登山道と同じ道になりますので、登ってくる登山客を優先して滑らないように気をつけて下山していきましょう。

なお、山小屋に荷物を預けている人は、下山時に引き取ることをお忘れなく。

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