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レインウエアの選び方/山ガールスタートマニュアル

掲載日:

2018年05月31日

登山知識・技術

登山をする女性のためのレインウエアの選び方をお届けします。

レインウエアには、さまざまな素材やデザインがあり、何を基準に選ぶのが良いのか悩まされている女性も多いのではないでしょうか。
今回は「自分に合ったレインウエアを失敗しないで買いたい!」という方のために、レインウエアの選び方についてお届けします。

種類

レインウエア(雨具)は、いつでも、どんな登山にも必須のアイテム。
大自然の雨や風、寒さなどから身を守ってくれる重要な役割を果たします。

▼上下セパレートタイプ▼
【登山・富士山:◯ / 低山:◯ /キャンプ&フェス:◯】

登山では上下セパレートタイプのレインウエアを必ず持って行きましょう。雨風に当たれば、体が冷え、気化熱を奪われることで、真夏でも低体温症が起きることもあります。晴れでも山の天気は変わりやすく、急に雲行きがあやしくなり、雨に降られるということはよく起こります。
また、登山用のレインウエアは、雨具としてだけでなく、防寒着や風よけのジャケットにもなる便利なアイテムです。上下セパレートタイプは動きやすく、状況に応じて、ジャケットだけ、パンツだけ着用ができるため大変便利です。

▼ポンチョタイプ▼
【登山・富士山:× / 低山:△ /キャンプ&フェス:◯】
キャンプやフェスなどには、デザイン性もあり適してしますが、登山には不向きです。ポンチョは下からの風に弱く、雨でカラダが濡れてしまったり、特に風が強い時には、ポンチョが風であおられて吹き飛んでしまうこともあるので注意が必要です。

防水透湿素材

レインウェアに必要な機能と言えば、防水性と透湿性。
防水透湿素材とは、外からの雨や水は通さず(防水性)に、身体が発する汗(湿気)を逃がす(透湿性)機能です。蒸れや汗で内側から濡れてしまうのは、不快でもあり、冷えて体温を奪う危険もあります。長時間の降雨の中の登山にも耐えられる防水透湿素材を選ぶことは一番重要なポイントです。

※主な防水透湿素材:GORE-TEX、e-Vent、NeoShell、Dry Q Core(マウンテンハードウエア)、NeoShell(ポーラテック)、EVER BREATH(ファイントラック)、H2noパフォーマンススタンダード(パタゴニア)、オムニドライ(コロンビア)、ベルグテック(ミズノ)など。

耐水圧

レインウエアの商品タグに「耐水圧」という表示を見かけたことはありませんか?これは、生地に染み込もうとする水の力を抑える性能数値です。レインウエアの生地が、どれくらいの水圧に対して耐えられる防水性を持っているかを表します。例えば、耐水圧20,000mmであれば、生地の上に1cm四方の柱を立て、柱の中に水を入れて20,000mm(20m)までの高さに入れた水の水圧に耐えられるということになります。
一般的にレインウェアを選ぶ目安として、小雨程度ではなく、本格的な雨の中での長時間の着用に耐えられるものを登山用の雨具と規定すると、耐水圧は20,000mm以上という数値が一般的です。
但し、登山スタイルや目的に応じて、耐水圧10,000mmの動きやすさと透湿性を重視したソフトシェルジャケットやウィンドシェル、耐水圧20,000mmのコストパフォーマンスを重視した雨具を選ぶのもひとつの方法です。
※耐水圧は、繰り返しの洗濯や使用時の摩擦によって機能は少しずつ低下しますので、永久に保証されるものではありません。

サイズの確認

あまりフィットしすぎるものですと、重ね着ができません。中にフリースなどの防寒着を着ても着用できるような少し余裕のあるサイズを選びましょう。レインウエアは上下セットのものもありますし、ジャケットとパンツで上下別売のものもあります。自分の体形に合わせて、ジャケットはMで、パンツはSといった購入も可能です。

着心地とカラー

必ず試着をして、着心地、ウエストの仕様や、ポケットの位置、フードの形・フィット感(ドローコード調節など)、重さ、動きやすさ、ベンチレーションの位置なども確認しましょう。実際の山ではレインウエアを着用してからザックを背負って歩くので、ザックを背負って干渉する場所がないかなどを確認するのもおすすめです。
パンツの裾のファスナーの長さもいろいろとあります。登山靴を履いたままでもスムーズに脱ぎ着できるか確認してみましょう。
カラーは自分の好きな色そして、顔が明るく見えるものがおすすめです。明るい色は雨でも気分を明るくしてくれます。
※黒のジャケットは、タウンユースとしての併用もできて便利ですが、万が一遭難した場合に、岩や木、暗闇などと同化して、発見が困難になるリスクがあることだけは認識しておきましょう。

ベンチレーター

通気性を上げるベンチレーター。暑い時に開ければ、内側の熱と蒸れが放出されます。ポケットがベンチレーターの役割を兼ねたタイプや、もともとベンチレーターがないタイプもあります。
※ベンチレーターがないタイプには十分な透湿性を備えていえる場合、軽量化を重視したライトなレインウエア、それ以外などの場合がありますので、気になったら確認してみるとよいでしょう。
※レインパンツで長いファスナーのものは、上下どちらからも開け閉めすることができ、上からファスナーを下げることで衣服内の群れを一気に開放できるベンチレーター的な役割を果たしてくれるタイプのものもあります。

高価でも高機能なレインウェアを

高機能で、軽量でコンパクトになる理想的なレインウエアとなると、どうしても高価な買い物になってしまいます。しかし、重量が減るだけで快適な山歩きになりますし、万が一の時は命綱となるレインウエアは、最初からしっかりとしたものを購入するのがおすすめです。
優れたレインウエアは、登山以外でも様々なシーンで役立ちます。

使用後のお手入れ

何度も使用していると撥水力は落ちてくるものです。撥水力を復活させるには、洗濯が一番です。レインウェアを洗濯する際には、まず洗濯表示の確認して、レインウエア専用の洗剤を使用するようにしましょう。洗濯後、撥水加工をしたり、当て布をして低温アイロン、ドライヤーなどで、撥水効果を保つのも◎。

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ワンポイントアドバイス

登山靴を履いたままでもパンツが着脱できるように、パンツのサイドにはファスナーがついています。降雨の場合は、登山靴を履いたまますばやく着用しましょう。パンツ汚れが気になる方は、スーパ-のビニール袋やシャワーキャップを登山靴にかぶせてから履くとよいでしょう。

おすすめのレインウェア

アウトドアコーデ特集」にアウトドアメーカー各社のおすすめレインウエアコーデを掲載しておりますので、ご参照ください。

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