雪山登山の魅力と注意点/山ガールスタートマニュアル
- 掲載日:
2018年02月01日
登山知識・技術
「雪山登山って憧れるけど、私でも行けるのかしら?」そんな雪山登山初心者の方のために、今回は雪山登山の魅力と注意点についてご案内します。
雪山登山の魅力
視界良好で景色がよく見える
空気中に含まれている水蒸気やちりが少ない冬季の登山は周囲の景色がとてもよく見えます。低い山でも生い茂っていた木々の葉が落葉することで、それまで見えなかった景色が見えるということもよくあります。
一面の銀世界
雪によりすべてが白く覆いつくされた雪山は、言葉では言い表せないくらいに綺麗です。霧氷や樹氷、晴れた日に見ることができるダイヤモンドダストなど、冬ならではの魅力が雪山には詰まっています。
静寂
登山シーズンには賑やかだった登山道も雪山シーズンは人が少なくとても静か。雪の吸音効果も手伝って雪山は静寂に包まれます。
道なき道を歩くことができる
積雪により登山道ではない場所が歩けるようになったり、足場が悪く歩くのに時間が掛かった登山道が短い時間で歩けたりと、登山シーズンでは経験できないような登山を雪山では体験することができます。
温泉
これは言うまでもありませんね。冬の温泉は最高です!
雪山登山のリスク
天候の急変
雪山では“晴れのち吹雪”といった天気も十分にあり得ます。吹雪によるホワイトアウト状況下では、方向・角度・地形などが一切判別できなくなり、行動不能となってしまいます。
道迷い
積雪による景色の変化に加え、道標が雪に埋もれて見えなくなることも珍しくありません。雪山では地図やコンパスを駆使して正しい道を歩く能力が求められます。また、冬季は日照時間が短いことも考慮して登山計画を組むことが重要です。
雪崩
事前に雪崩リスクに関する情報を収集することはもちろん、風下の斜面や沢すじなどの雪崩の起きやすい場所に近付かない、大量降雪があったときには行動しないなど、自ら行える対策を取りましょう。
低体温・凍傷
行動中の服装はレイヤリング(重ね着)が基本。汗をかかない、冷やさないように行動することが重要です。また、「保温」と「防風」を常に心掛け、凍傷対策をしっかり行いましょう。
紫外線
雪が積もった地面は大変高い反射率で紫外線を跳ね返します。日焼け止めやリップクリームで肌・唇のケアをするだけでなく、サングラスやゴーグルで目の保護もしっかり行いましょう。
初心者が雪山を楽しむには
単独登山や雪山初心者ばかりのグループ登山は避ける
初めての場所はもちろん、無雪期に行ったことがある山でも雪山では状況が一変します。単独登山や雪山初心者ばかりのグループ登山は避けましょう。最初は雪山を案内できる資格を持った登山ガイドが引率するツアー登山での雪山デビューをお勧めします。
初心者向けコースを選ぶ
ツアー登山であっても参加者に求められる体力・技術・経験は様々です。「初心者OK」「日帰り」等のマークがついたツアーを選ぶようにしましょう。
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