甲斐駒ヶ岳 | 山ガールのための山歩きガイド
長野県伊那市と山梨県北杜市にまたがる日本百名山「甲斐駒ヶ岳」。山頂付近は花崗岩が露出しており、遠くから見るとまるで雪が積もっているかのように白く見えます。登山口が同じ仙丈ヶ岳と共に登られることの多い名峰です。
- エリア:
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甲信越・北陸
- ジャンル:
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日帰り
- レベル:
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中級者以上
- 歩行時間(休憩含まず):
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8時間20分
- 歩行距離:
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9.4km
- 最大標高差:
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931m(最高地点:甲斐駒ヶ岳2967m、最低地点:北沢峠2036m)
- アクセス:
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南アルプス林道バス(仙流荘→北沢峠)で約55分
登山口までのアクセス
▼仙流荘前から南アルプス林道バスに乗車します。大変混み合いますので、早めに並びましょう。ICカードは使用できません。事前に切符を購入する必要があります。
▼バスは小型サイズ。ザックは膝の上に抱えて座ります。
▼約55分で北沢峠へ。お隣に並ぶ百名山「仙丈ヶ岳」への登山口でもあります。甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳はそれぞれ日帰りで登ることができますが、北沢峠付近にある何軒かある山小屋に宿泊し、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳を1泊2日で登る行程も人気があります。
▼北沢峠のトイレ。今回のコースでは、北沢峠から10分先の長衛小屋を出発すると下山までトイレがありませんので、必ず寄っておきましょう。携帯トイレを持参するとよいでしょう。
北沢峠~仙水峠(約1時間30分)
▼北沢峠に着いたら、「北沢駒仙小屋」方面に進みます。北沢駒仙小屋というのは、長衛小屋の旧名です。
▼林道を進んで行きます。
▼左手に広河原方面に行くバス乗り場があります
▼「長衛小屋」方面へ
▼右手に長衛小屋のテント場が見えてきました。
▼長衛小屋に到着
▼長衛小屋を出発し、橋を渡ります。
▼分岐を「甲斐駒ヶ岳」方面へ。別方向の「栗沢山」は宇多田ヒカルさんが出演されたCMロケ地として知られています。
▼沢の道を進んで行きます。
▼水がとっても綺麗です。
▼沢を渡ります。
▼ロープを使って岩を登ります。
▼沢沿いの道を進んで行きます。
▼仙水小屋に到着。宿泊者以外はトイレや休憩スペースを利用できないため、そのまま通過します。
▼沢を離れ、緩やかな坂を登って行きます。
▼岩だらけの道に出ます。仙水峠までずっとこのような道が続きます。
▼仙水峠に到着
仙水峠~甲斐駒ヶ岳(約3時間20分)
▼仙水峠から駒津峰の間は急登です。体力を消耗しないようにゆっくり登りましょう。
▼段差も出てきます。
▼右手前方に山頂付近の景色が見えてきました。
▼長い長い急登
▼傾斜が緩くなりました。森林限界を超え、ハイマツ帯に変わりました。
▼駒津峰に到着
▼再び山頂に向かって稜線を歩きます。
▼直登と巻き道の分岐は巻き道を選択。「マキ↑」方向に進みます。
▼「駒ヶ岳」方面へ進みます。
▼登山道が花崗岩の道に変わりました。ここから山頂までは細かな石や砂のザレ場になっているので、滑らないように気を付けながら進みます。
▼山頂近くは大きな岩を登って行く場所があり、進む方向を見失いがちになりますが、赤い棒を目印に進んで行くと迷いにくくなります。
▼山頂はもうすぐです。
▼甲斐駒ヶ岳山頂(2967m)に到着!
▼一等三角点もあります。
▼すぐ脇にそびえる摩利支天
甲斐駒ヶ岳~北沢峠(約3時間30分)
▼登ってきた道を戻ります。「六万石」方面へ。
▼鳳凰三山が見えます。
▼振り返って山頂の景色を眼に焼き付けましょう!
▼駒津峰で雷鳥の親子に出会いました。色が岩に同化して見にくいですが、親が一匹、ひなが二匹います。
▼駒津峰からの急坂を下って仙水峠まで下りてきました。急坂の下りはトレッキングポールがあると膝への負担が軽減できます。
▼長衛小屋に着きました。北沢峠までは10分程ですが、トイレに行きたい場合は立ち寄りましょう。
▼北沢峠に戻ってきました。
★トイレがある場所★
北沢峠、長衛小屋
※仙水小屋のトイレは原則宿泊客しか利用できません。
★注意★
・日帰りの場合は最終バスの時間までに下山する必要がありますが、あまり時間に余裕がありません。体力の無い方は、出発の時間が調整できるよう、北沢峠付近の山小屋での前泊をお勧めします。
・北沢峠を出発すると売店等は一切ありませんので、持っていく水分や行動食は少し多めと感じるくらいの量を持って行きましょう。
・甲斐駒ヶ岳は11月に入ったら雪の心配もしましょう。軽アイゼンを持っていくと安心です。
・山梨県側から登る「黒戸尾根コース」は上級者向けコースとなりますので、十分な経験・技術と体力を持ってから挑戦しましょう。