天上山(東京都・神津島)|山ガールのための山歩きガイド
伊豆諸島の神津島、島の中央部に位置する天上山(標高572m)。
花の百名山にも選出されているように1年を通して花を楽しむことができます。
また、大海原を見下ろしながらの登り、広大な砂漠の中を進む山頂歩きなど、変化に富んだ登山ルートが魅力的です。
- エリア:
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関東
- ジャンル:
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日帰り
- レベル:
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初心者〜初級者
- 歩行時間(休憩含まず):
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4時間35分
- 歩行距離:
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6km
- 最大標高差:
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392m(最高地点:天上山山頂572m、最低地点:黒島登山口180m)
- アクセス:
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神津島港から黒島登山口まで徒歩で約40分
神津島港から黒島登山口までバスで約15分
黒島登山口~黒島山頂10合目(約50分)
▼登山口最寄りの「黒島登山口」バス停
▼スタート地点となる黒島登山口。トイレがあるので済ませておきましょう。
登山口付近には売店等は無いため、事前に購入しておきましょう。
▼登山口にあるトイレ
▼序盤から結構な急登ですが、しっかり整備された歩きやすい道です。
景色や植生を楽しみながらゆっくり登りましょう。
▼5合目まで登りました。頂上部の10合目まであと半分です。
▼7合目からの眺望。太平洋の大海原と村落が眼下に広がります。
▼10合目に到着。急登はここでひとまず終わりです。
▼10合目から分岐する道を進むと、江戸時代に異国防衛のために作られた石塁跡「オロシャの石塁」を見ることができます(往復10分)。
黒島山頂10合目~千代池~表砂漠~裏砂漠~裏砂漠展望地(約1時間15分)
▼ルートマップや見所を案内板で確認しましょう。
▼雨水が溜まってできた池「千代池(せんだいいけ)」。
渇水時には干上がり苔が覆い尽くします。
▼樹林帯を通過します。
▼「表砂漠・裏砂漠」方面へ進みます。
▼登山道脇には伊豆諸島でしか見ることができない植物が生息しています。
▼こちらは花期:4~6月頃に見ることができる「オオシマツツジ」。
▼登山道が白砂の道に変わってきたら「表砂漠」に到着です。
▼テーブルとベンチがあるので休憩しましょう。
▼表砂漠を抜けて稜線を進みます。標高500m級の山を歩いているとは思えない景色が広がります。
▼そして表砂漠よりも広大な「裏砂漠」に入って行きます。
まるで月面を思わせるような地形の砂地が広がります。
ツツジの時期になると砂漠の白とツツジのピンクのコントラストがとても綺麗です。
▼西の黒島登山口から登ってちょうど反対側の東に位置する「裏砂漠展望地」。
天気がよい時は三宅島や御蔵島が見えます。
中央に見えるのは祇苗島(またの名は蛇島)。
毎年春先にはカンムリウミスズメが飛来します。
裏砂漠展望地~新東京百景展望地~不動池~天空の丘(約30分)
▼裏砂漠展望地から北側に進んで行きます。
▼分岐には案内板があるので迷わずに進むことができます。
▼新東京百景に選ばれた展望地に到着。
バウムクーヘンのような地層の櫛が峰や伊豆諸島が一望できます。
▼展望地から不動池に向けて進みます。
▼不動池に到着。池の中央には龍神様が祀られています。
ここにバイオトイレがあるので寄っておきましょう。
▼ここから「天空の丘」に登ります。
▼「天空の丘」からの展望。条件がよければ富士山や南アルプスまで見える日もあります。
天空の丘~不動池展望地~最高地点~白島下山口~白島登山口(約2時間)
▼天空の丘を出発し、いよいよ天上山の最高地点に向かいます。
振り返って不動池を見下ろすとハート型に見えます。
▼天上山の最高地点(572m)に到着!
天上山の頂上部には40程もピークがありますが、ここが最も高い場所になります。
▼下山を始めると治山工事跡があります。
ここで行われた治山工事と砂防ダムによって集落が自然災害から守られています。
▼水配り伝説の舞台となった場所で、今でも神聖な場所として、”この沢に人入るべからず”との言い伝えが残されている「不入ガ沢」。左側斜面は崖になっています。
▼白島下山口から下山を開始します。
▼途中から樹林帯に入ります。
▼白島6合目には車を2~3台置けるスペースがあります。トイレもあるので寄って行きましょう。
また「白島6合目」のバス停はこちらになります。※白島6合目はGW・7月~9月のみの運行
▼再び樹林帯を白島登山口まで下ります。足元に注意しながら下りましょう。
「白島登山口」のバス停はこちらになります。
▼多幸湾から見る天上山の景観。登ってから眺めると達成感を感じられます。
★トイレがある場所★
黒島登山口、不動池(バイオトイレ)、白島6合目
★注意★
・天上山は火気厳禁(バーナー等の使用も禁止)です。また、夜間の登山(幕営含む)は禁止されています。
神津島までのアクセス
東京竹芝桟橋 高速ジェット船 3時間45分
東京竹芝桟橋 大型客船 11時間55分
横浜大さん橋 大型客船 10時間25分
静岡熱海港 高速ジェット船 1時間30分
静岡下田港 カーフェリー 2時間20分
東京調布空港 飛行機 45分
登山口までのアクセス
神津島港~黒島登山口 徒歩約40分
バス約15分
神津島港~白島登山口 徒歩約40分
バス約15分
神津島港~白島6合目 バス約30分
※白島6合目はGW・7月~9月のみ。黒島登山口は通年で運行。
バス時刻表(神津島村役場)
https://www.vill.kouzushima.tokyo.jp/transport/
天上山に咲く季節の花々
春:オオシマツツジ(花期:4月~6月)、ショウジョウバカマ
夏:サクユリ(花期:7月上旬)、スカシユリ
秋:リンドウ、イズノシマウメバチソウ
冬:ヤブツバキ
その他 神津島のお楽しみ
▼自然の岩場を利用して造られた大露天風呂(夏季限定)が楽しめる「神津島温泉保養センター」。
神津島に来たらぜひ立ち寄りたい温泉です。
▼前浜港からは海に沈む夕日を見ることができます。波音を聴きながらこの一時を楽しみましょう。
▼地元でとれた鮮魚を楽しめるのも島旅ならではの楽しみの一つ。名産の島焼酎と合わせて。
▼登山だけじゃもったいない!透明度の高い神津島の海でマリンアクティビティも思う存分楽しんじゃいましょう。
▼星空保護区の神津島、東京の島で星空さんぽに出かけよう☆彡
https://kozushima.com/star/
おすすめリンク
・神津島観光協会 天上山紹介ページ
・神津島ヤマタイムズ(天上山登山コース紹介動画)
※音が出ます
・神津いこうやあ(宿泊プランオンライン予約)
・フルアース(天上山ガイドツアー)