屋久島 縄文杉トレッキングコース | 山ガールのための山歩きガイド
山ガールの聖地「屋久島」の中でも随一の人気トレッキングコース「縄文杉トレッキングコース」。目的は樹齢3,000年以上とも言われる“縄文杉”ですが、歩行距離約20km・所要時間約10時間のコースには、インスタ映えスポットが満載。非日常を存分に楽しめるトレッキングコースです。
- エリア:
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九州・沖縄
- ジャンル:
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日帰り
- レベル:
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初心者〜初級者
- 歩行時間(休憩含まず):
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10時間
- 歩行距離:
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19.2km
- 最大標高差:
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696m(最高地点:縄文杉1292m、最低地点:荒川登山口596m)
- アクセス:
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屋久杉自然館から登山バスで約40分
荒川登山口~小杉谷休憩舎(約50分)
▼縄文杉トレッキングコースの入口「荒川登山口」
▼注意をよく読んでから出発しましょう。
▼出発前に荒川登山口でトイレを済ませておきましょう。トイレは大変綺麗に整備されています。
▼トロッコの線路に沿ってトレッキングスタート!
▼こうした橋をいくつか渡ります。
▼トンネルをくぐります。
▼落下防止の柵が無い橋もあるので、注意して渡りましょう。
▼右手に愛子岳が見えます。
▼歩き始めてすぐですが、すでに存在感のある杉の木があちらこちらに生えています。
▼登山道脇に苔むした屋久島らしい風景も観ることができます。
▼朽ちた杉から新たな杉が育っています。
▼小杉谷橋を渡ります。
▼この辺りは、かつては屋久島の林業の中心として栄えた小杉谷集落があった場所。集落に住む小中学生が通っていた学校跡があります。
▼森の中を縫うように走るトロッコ道を進みます。
▼スタートから1時間弱で小杉谷休憩舎に到着。ここで休憩しましょう。
小杉谷休憩舎~大株歩道入口(約1時間50分)
▼登山道左手には安房川が流れています。
▼苔の森をトロッコ道に沿って進みます。より屋久島らしい風景になってきました。
▼屋久島は岩の島と言われ、土が少ない環境です。その土に代わり、苔が植物の育成に重要な役割を果たしてきました。屋久島に生える植物は、岩の上に広がった苔の上や、倒木を土台として、たくましく育ちます。屋久島では、樹齢千年以上の杉を「屋久杉」、千年に満たない杉を「小杉」、植林した杉を「地杉」と呼んでいます。
▼この杉は、見る角度によって、映画「もののけ姫」に出てきたシシ神に見えるとか。縄文杉コースを歩くときには見つけてみてください。
▼白谷雲水峡からの道と合流する「楠川分れ」
▼縄文杉方面に進みます。
▼楠川分れにはトイレもあります。シーズン中、コース上のトイレは大変混雑しますので、余裕をもってトイレに行っておきましょう。
▼「三代杉」と呼ばれる杉。一代目の倒木の上に、二代目が育ち、二代目の切株の上に三代目が育っています。それぞれ「倒木更新」「切株更新」などと言われています。
▼まだまだトロッコ道が続きます。
▼仁王杉(阿形)。もとはもう1本の屋久杉(吽形)が立っていましたが、2000年の台風で倒れ、現在は1本のみ残っています。
▼屋久島の登山道にはこうした携帯トイレ用ブースが点在しています。携帯トイレを常備しておくと安心です。
▼向こうに見えるのは翁岳です。
▼大株歩道入口に到着。ここでトロッコ道は終わり、本格的な登りになります。トイレがありますので、寄って行きましょう。
★レポーターメモ★
・荒川登山口から大株歩道入口まではアップダウンがほとんどない歩きやすい道です。
大株歩道入口~縄文杉(約2時間30分)
▼急な階段を登って行きます。
▼張り出す木の根に注意しながら進みましょう。
▼階段が続きます。
▼登り始めて30~40分で「ウィルソン株」に到着
▼中はこんな感じ。10畳くらいの広さがあります。
▼中から空を見上げるとこんな感じ。
▼しかし、ある角度から見上げると、このようにハートに見えます。絶好のインスタ映えスポットです!
▼何気にペンギンに見える木なんかもあります。
▼ウィルソン株から約1時間ほど登ると、「大王杉」が現れました。縄文杉が発見されるまでは最大の杉として知られていたとのこと。縄文杉より間近で見られるため、“縄文杉より迫力がある”という人もいるくらいです。
▼世界遺産として有名な屋久島ですが、実際に世界自然遺産として登録されているのは屋久島全体の20%程です。この縄文杉コースでも、このエリアに含まれているのは縄文杉の周辺だけです。「もののけの森」として有名な白谷雲水峡も世界自然遺産地域には入っていません。
▼倒木が朽ち果ててできた木のトンネルをくぐります。
▼縄文杉はもうすぐです!
▼ようやくたどり着きました「縄文杉」です!写真には収まりきらない大きさと神々しい存在感に圧倒されます。
★レポーターメモ★
・縄文杉から来た道を折り返すと大株歩道入口までトイレがありませんが、トイレに行きたくなった場合は、さらに10分程登った「高塚小屋」のトイレを利用しましょう。
縄文杉~荒川登山口(約4時間50分)
▼下山は来た道を折り返しますが、少し休憩します。休憩していると、ヤクシカの子供に出会いました。とっても可愛いですが、決して餌を与えてはいけません。
▼屋久島にはいろんな形をした杉がありますが、これは魚の頭(マグロのかま?)の形をした杉です。
▼帰りも苔の森を満喫して、楽しくトレッキング♪
▼再びトロッコ道に。帰りは行きより長く感じます。
▼長い長いトロッコ道を歩き続け、荒川登山口に戻ってきました。
★レポーターメモ★
・縄文杉トレッキングコースは約10時間歩き続ける体力は必要ですが、標高差はそれほどなく、登山初心者でも十分に歩けるコースです。
★トイレがある場所★
荒川登山口、楠川分れ、大株歩道入口、その他に携帯トイレブース複数あり