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夏山登山の魅力と注意点/山ガールスタートマニュアル

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掲載日:

2017年06月26日

登山知識・技術

梅雨明けと共に訪れる夏山シーズン。今回は、夏山登山の魅力と注意点について触れていきます。

夏山の魅力とは

梅雨が明け、ぐんぐん気温が上がると、これまで雪で覆われていた高山も雪解けが進み、雪山装備無しでも3000m級の山々に登れるようになります。
「低山ハイクを卒業して、今年こそ富士山やアルプス登山に挑戦したい」という方も多いのではないでしょうか?

夏山の魅力を考えると、真っ先に頭の中に浮かぶのは、頂上に立った時の達成感と日常では味わえない雄大な景観です。
富士山やアルプス等の3000m級の山に登る場合、ほとんどが山小屋を泊まりながら頂上を目指します。日帰り登山と比べると、行動時間が長く、体力も必要になります。その苦しさを乗り越えて頂上に立った時の達成感は格別なものであることは言うまでもありません。また、そこから見える景色は言葉では表現できない程の素晴らしさがあります。青い空と岩稜のコントラスト、周囲がオレンジ一色となる夕暮れ時、無数の星たちが眩しいほどに輝く夜空など、行った者にしかわからない魅力が夏山には詰まっています。
登山道の脇に広がる多種多様の高山植物も私達の目を楽しませ、元気付けてくれます。

乗鞍岳木曽駒ヶ岳など、日帰りで行ける初心者向けの高山もあります。
この夏から、夏山登山にチャレンジしてみませんか?

夏山登山に潜むリスク・注意点

魅力的な夏山登山ですが、一方で注意しなければならない点がいくつかあります。
夏山登山に潜むリスクや注意点について、考えていきましょう。

■標高差が大きい山に登る体力が必要
富士山の場合、一番標高が高い登山口「富士宮口五合目」でも標高は2390m、頂上の剣ヶ峰との標高差は1386mあります。憧れの北アルプス・槍ヶ岳は、多くの人が入山する上高地の標高が1500m、頂上の標高が3180mですから、標高差は1680mもあります。
登りは一日で一気に登りきるわけではないですが、下りに関してはこの標高差を一気に下る場合が多いため、足腰を中心とした筋力の強化が必要です。また、登りに関しても心肺機能を高めるトレーニングが必要となってきます。自分の体力を過信して無理な登山計画を立ててしまうと、遭難につながりかねません。トレーニングをしっかり行った上で、綿密な登山計画を立てて挑みましょう。

■天候の急変に備える
夏山登山は行動時間が長くなるため、まずは登山計画時に山へ行く日から帰る日までの天気をあらかじめ調べておきましょう。多くの皆さんが日頃ご覧になられている天気予報は平地の天気であり、山の天気とは異なります。できれば、山の天気がわかる情報源をもとに、登山計画を立てましょう。

また、何時間も歩いていると、歩いているうちに天気が急変する場合もあります。
可能な限り、朝は早く出発し、天気が崩れやすい午後は、なるべく早い時間に山小屋や下山口に着けるように行動しましょう。レインウェアは雨はもちろん、防風防寒対策にもなるため、晴れの日でも必ず持参するようにしましょう。

■防寒対策はしっかりと
山では高度を100m上げる毎に、0.6度気温が下がります。また、風速1mの風を受けると体感気温が1度下がります。富士山を例にすると、平地が30度を超える真夏日でも、山頂は8度しかありません。これに風が加われば、体感気温はもっと下がります。
そのため真夏でもしっかりとした防寒装備が必要となります。
フリース、ダウンジャケット、レインウェアなど、あらゆるシチュエーションに対応できる防寒具を持っておくと理想的です。

■紫外線対策は万全に
高い山へ登れば登るほど紫外線量は増えます。高度を1000m上げる毎に紫外線量は10%以上増えると言われています。そのため、多くの人が実践されている「日焼け止めをこまめに塗る」という対策はもちろん、肌の露出自体を極力控える対策も必要です。ツバの大きいハットや長袖の着用、そして目からも紫外線は吸収されるため、サングラスも必須アイテムとなります。

■熱中症、高山病に注意
行動時間が長くなる夏山登山では水分補給が非常に重要となります。「荷物が重くなるから」という理由で持ち歩く水の量を過度に制限したり、「トイレが近くなるから」と水分摂取を減らしたりすることは熱中症の原因となり、大変危険です。
汗をかくと、水分の他、ミネラル成分も体内から失われるため、ミネラル成分を含み、素早く体内に吸収されるハイポトニック飲料がオススメです。
ハイポトニック飲料はボトルタイプのものも販売されていますが、現地で調達した水と混ぜればハイポトニック飲料となるパウダータイプであれば、荷物の軽量化にもなります。

また、夏山ならではの症状として、高山病があります。
高山病を引き起こす原因は一つではありませんが、多くは血液内の酸素飽和度が下がるために起こることが一般的です。
そのため、登る際には、「(体を高度に慣らすため)ゆっくりと登る」「(酸素を体内に取り込むため)深呼吸をする」ことが特に需要です。
つまり、ペースのマネジメントが必要になるのですが、こうしたときに高度やペースを示す登高スピードが把握できる登山用時計が大変有効になります。

★参考★
Seiko Prospex Alpinist

■万が一に備えよう
どんなに気を付けていても、登山をする以上、万が一の事態が起こってしまう可能性は誰にでもあります。
一部自治体で登山届が義務化となっているエリアがありますが、義務化となっていない場合でも登山届は必ず出すようにしましょう。現在はインターネットからカンタンに登山届を提出することができるようになっています。
また、登山用の保険にも念のために入っておきましょう。日帰りハイキングのようなリスクの低い登山に向いたものから、岩登りなどの登攀に向いたもの、遭難救助に特化したものなど多種多様の保険・制度が用意されています。
自分の山行の種類、頻度から適当なものを選んで加入しましょう。

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