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レポートReport

【山ガールネット】山本正嘉教授『山ガール・トレーニングセミナー』レポート

掲載日:

2017年10月06日

イベントレポート

9月22日(金)に開催しました、「自分の体力で登れる山を見つける方法」「目標の山に登れる体力を付ける方法」をお教えします!山本正嘉教授『山ガール・トレーニングセミナー』の取材レポートをお届けします。

30年以上にわたり登山の運動生理学とトレーニング学を研究されてきた鹿屋体育大学 山本正嘉教授が、山ガールネット主催セミナーに登壇されました。

【山本先生のプロフィール】
1957年横須賀市生まれ。東京大学大学院修了(教育学博士)。現在、鹿屋体育大学教授、および同大学のスポーツトレーニング教育研究センター長。専門は運動生理学とトレーニング学。登山歴は40年。シヴリン北稜の初登攀、アコンカグア南壁のアルパインスタイル登攀、チョーオユーの無酸素登頂、ムスターグアタの低酸素トレーニングを活用してのスピード登頂など。2001年に秩父宮記念山岳賞を受賞。三浦雄一郎氏の70、75、80歳でのエベレスト登山時にはトレーニングのサポートを行う。最近では、登山事故防止のために、長野県などの山岳県で山のグレーディングの作成に関わるとともに、登山者の体力のグレーディング方法も考案し、「行きたい山」と「行ける山」とを一致させて安全登山を実現するための研究と実践を行っている。2016年にこれらの研究成果を集大成した『登山の運動生理学とトレーニング学』(東京新聞出版局)を出版。

▼講習内容は、これまでの研究成果を集大成した、山本正嘉教授著書『登山の運動生理学とトレーニング学』(東京新聞出版局)より山ガール向けにわかりやすくポイントを押さえてお話ししていただきました。

▼息があがる、胸が苦しくなる、大量の汗をかく、喉が乾く、身体の冷えを感じる、高所で頭が痛くなる、膝がガクガクする、腰が痛くなる…これら現象には起こる理由が必ずあります。
自分の身体のメカニズムや疲労の正体を知り、対策やトレーニング方法を学ぶことはとても大切なことです。

▼講習ではまず、”むくみの原因と対策”から始まり、”登山に必要な体力度””自分の体力度をチェックする方法”などを教えていただきました。

▼登山は、安静状態の6倍以上のエネルギーを消費する運動です。

▼山本正嘉教授が考案した「コース定数」に基づいた山のグレーディングが長野県をはじめ、新潟県、山梨県、静岡県、岐阜県、群馬県などで導入されています。
⇒山本正嘉教授がデータに基づいて各登山道の負担度を数値で示し、「百名山」に必要な体力をより科学的に表示したものも掲載されている平成27年度版 (PDF)研究内容はこちら

▼山と渓谷社から出版されている『分県登山ガイド[改訂版]』には「コース定数」が記載されています。興味のある方はぜひ、書店やインターネットでご覧になって見てください。

▼山本正嘉教授が考案した「登山中の消費エネルギーを計算する式」が組み込まれている、登下降速度やエネルギー消費量を示してくれる登山用時計『Seiko Prospex Alpinist(セイコー アルピニスト)』もご紹介していただきました。自分の体力度をチェックするためのトレーニングアイテムの一つとして大変便利です。

▼最後に、現代の登山者の最大の弱点、筋力不足対策として最低限やっておきたい筋力トレーニングをご紹介いただきました。自身の現在の体力をしっかり見極めるためにも、日頃からトレーニングを行うことが大切です。

山本正嘉教授から教えていただきました安全で快適な登山のための貴重なヒントと、トレーニング方法を今後の登山に是非活かしていただければ幸いです。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

◆参考:山ガールスタートマニュアル◆
登山とダイエット
夏山登山に向けたトレーニング
登山における効果的な水分補給と栄養補給
登山後の疲労回復法

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